姉さんの先輩は狼男 孝の苦労事件簿③




銀司は呆れ気味に突っ込んだ。
 
エリアルがぎらついた目で睨む。

「何だ、そこの間男!」

「あんたのお姫様……さっき俺の首に踵落としくれた挙句、

俺の事ここからぶん投げてくれたんだけど……?」

「彼女にそんな事出来るもんか! 

戯言もいい加減にしろ!」

「何よ、出来たもん! 

前にテレビで観たみたく投げられたわ!」
 
可愛らしくたくましい抗議。
 
小夜子の笑顔は、輝いていた。
 
するとエリアルは掌を返した態度で、小夜子を抱きしめた。


「ああ、なんて君は勇敢なんだっ!」
 

いい加減にすんのは、あんただ……。