怒りがゆらゆらと滲み出ているエリアルと、 彼に抱えられ「べえぇ……」と舌を出している小夜子の姿があった。 「大丈夫だったかい、小夜子? おかしな事、されなかったかい……?」 エリアルは涙すら浮かべるようで、小夜子にそっと囁いた。 すると、小夜子は俯き、残念そうに呟く。 「…………されたわ」 「っ!?」 エリアルが激しく動揺する。 小夜子は力いっぱい叫んだ。 「……あいつ、事もあろうに、私をお姫様だっこしたのよ!」 「何だってえーっ!?」 「……おい、そこのバカップル」