「あはは、死ねば?」 「酷い!」 「何とでも言えばいいよ」 「人攫い!」 「うんうん、そうだね」 「ターコ! ウジ虫!」 「狼だよ」 「ゲロ男っ! フリーダムハゲ!」 「……返しに困る暴言だな」 「ふーんだ、そんな銀ぎら銀に髪の毛いじめなんてしたら、将来必ずハゲるんだからね! やーいやーい、お可哀そうにー!」 「これは地毛だよ」 「え、そうなの?」 両手を使って『あかんべえ』をしていた小夜子は、そのままの顔で訊き返す。 だが、銀司が「間抜け面」と笑うので、すぐにやめた。