二人は、なるべく人のいなさそうな場所を選んで走った。 青子を無事に逃がす事を考えたら正しくは無かったかもしれないが、 一般人がとばっちりを受けたら大変だと、孝が選択したのだ。 しかし、喜咲はそれをいいことに、けらけらと笑いながら、火柱を立てまくった。 遊んでいるのだ。 転ぶ度、どこかに体をぶつける度、孝は怒りでおかしくなりそうだった。 ふと、孝は立ち止った。 青子が振り返ると、「逃げて!」と一言放った。 「ごめんね!」 孝の意を汲み、青子はどこかへ走り去る。 孝は、喜咲に向き直った。