だけど、不幸中の幸いというべきか、俺は大人達から逃げる際入った裏道で、ちらりと大きな看板を目にした。
『~BAR ALLTO~』
(――あ!)
バー・アルト。
間違いない! でも、看板には、地図が載っていない……。
見渡してみるとそこいら一帯は、全体的に建物も古く暗く、どんよりとした空気が漂っている。
アパートらしい建物もいくつかあるけど、人が住んでいるのか怪しいくらい寂れている。
心なしか明りも少ない……。
しかし、現場はこの近くとみて間違いなかった。
だって、さっきから不穏な音が、聞こえ始めているからだ……。
前に、エリアルがフランケンシュタインと戦っていた時にも、これに似た音がしていた。
人間以外の力が、衝突する音……!



