「君、高校生かい?」
「え……」
「今、何時だと思ってるんだ」
――補導員だった!
「あー、あの、人違いです……!」
(敵だ敵だ!)
俺はダッシュした。
後ろから「コラッ!」という怒声と、慌ただしい足音が聞こえてくる。
(え、ちょっとまじで?)
「頼むから来ないで下さいー!」
「待ちなさいっ! 君、こんな時間まで遊んでいていいと思っているのか!」
「遊びじゃないです真剣です!」
「真剣に遊んでいただと? 屁理屈を言うんじゃない!」
「だーもう! 今はあなた達に付き合ってる暇は無いんですー! 見逃してよ!」
「そうはいかないぞ!」
(わーん!)
とんだ事になってしまった。
それから俺は、およそ十数分にわたり、清く正しい大人達に追いかけられる羽目になった。
うまくまいたものの……これで温存した体力がパーだ。



