絶対良くないと思ったがそれはまた別の話なので、俺はとにかく南口をさまよった。
改装中……って言ったっけ?
ていうか、南口ってだけじゃ範囲が広すぎやしないか?
(うぅ~……)
でも、仕方が無い。俺は歩き続けた。
キラキラ光るネオン、行き交う人々は、どこか楽しそうだ。
みんな、これから飲みに行くのかな。……平和な笑顔。
(うあー……もう、『アルト』ってどこだよ! 姉さん達どこ行っちゃったの!?)
迷子を探すのってこんな気分なのか?
それとも、この場合は俺が迷子なのか?
そう思った俺の肩を、誰かがぽんと叩いた。
驚いて振り返ると、そこにはかっちりとスーツで武装した、数人の大人がいた。
……何やら、雰囲気がただならない。
全員、意味ありげな腕章までしている。
(まさか、テミス? それともフェニックスか……?)
敵か味方か判断しかねていると、俺の肩を叩いた男が、おもむろに口を開いた。



