姉さんの先輩は狼男 孝の苦労事件簿③


 

『ちゃりんこで』……そう言われはしたものの、

考えてみたら自転車なんかよりも、電車を使った方が断然効率的だった。

ケーキを注文した金欠の俺に、予期せぬ電車賃はちょっと痛かったが、電車なら体力だって温存出来る。
 

というわけで、俺は駅まで自転車を使い、駐輪所に預けてから、丁度来た電車に飛び乗った。
 
ただし、快速ではなく各駅停車だったので、やっぱり時間はそれなりにかかってしまった。

気持ちばかりが焦ってしまう。

体が、変に昂っていた。……お腹が痛い。

だけど、それでも自転車よりは遥かに早いんだからと自分に言い聞かせた。
 

――結局、予定より二十分近くかかってしまったが、大学の最寄り駅に着いた。

(南口の『アルト』……)
 

大学生って、バーになんか行けるほどお金あるの? 

って思ったが、姉さんの話によると、アルコール研究部は文字通り『研究』と称して、

部費を使って結構いいお店で、部員同士飲み会をしているらしかった。

……いいのか?