そうして、俺は育っていった。
いつからか芽生えた、復讐心と共に。
人生の転機。一度目は、両親が目の前で殺されて、俺がテミスに連れ去られた事。
そして二度目は、テミスから逃げたいと思っていた俺に、手を差し伸べてくれた人がいた事だった。
「君の力が必要なんだ。この組織は、間違っている。腐りきっている。
現に、君みたいに人間より優れた力を持つ者が、
囚人のように扱われている事自体、間違った話ではないか。
もう、遠慮する事は無い。この世は所詮、弱肉強食なんだから。
殺したいと思えば、殺したっていいんだよ。
いくら人間を喰ったって、構わない。私達は、君を歓迎するよ。
ようこそ、『フェニックス』へ……」
――俺は、テミスから逃亡した。そして、今に至る。
**********



