骨はすぐに来訪者達に見付かり、男女の悲鳴が自分の部屋まで聞こえてきた。
だけど、途中からそれはたっくんの骨に対するものではなく、彼等の断末魔になっていた。
父が奥の部屋から騒ぎを聞き付け、
逃げ惑う彼等を、喰い殺しにかかっていたのだ。
時間は、五分もしなかったと思う。
来訪者は、皆殺しにされた。食材が増えた。
けれど、ここでとうとう警察の目が、こちらに向いた。
――この時点で、テミスが警察と協力して動いていたのかは分からない。
けれど、結果からいうと、父も母も逮捕される事無く、死んでしまった。
銃で撃たれたのだ。
「車に轢かれても死なない」と豪語していた父だった。
この時、俺は生まれて初めて狼人間の弱点を知った。
銀だ。銀の弾丸が、父の額を撃ち抜いたのを、覚えている。
半狂乱になって飛び出した母が、同じように胸を撃たれて倒れた事も。



