姉さんの先輩は狼男 孝の苦労事件簿③

   

仕方なく。

けれども姉さんは、一生懸命に言葉を探しながら答えた。

「理由は、今は言えない。

……でも、どうしても行かないで欲しいの! 

お願いだから……」

『あ、分かった』

対して、青子さんとやらの声は、何故か明るく弾んでいた。

『小夜ちゃんだけ飲めないって分かったから、最初の時点で外されてたんだ。

多分、他の人には連絡が行ってる飲み会なんだよね。

ごめんごめん、気付かなくて……』

「え、ちが……!」

『まあそう妬かないの。

二十歳になったら、いくらでも付き合ってあげるから。じゃあね』

「やだ、切らないで青子さ……!」
 

――プツッ……ツー、ツー、ツー……