俺は、珍しく優位に立てたのが面白くて、 ここぞとばかりに、慌てふためくエリアルの醜態を次々と携帯電話に保存していったが、 そのうちエリアルが本気でキレて俺の腕を捩じり上げてきたので、止める事にした。 「痛い痛いごめんなさい!」 「……だから、やめろって言ったじゃないか……」 「言ってない言ってない!」 「言ったよ!」 「『待て』としか言ってなかった!」 「もーう、何の騒ぎよ」 姉さんがこっちを向くと、エリアルはぱっと俺から手を放し、笑顔になった。 「ん~? 何でもないよ、小夜子」