こんな状況にありながらも、自然と乙矢の口元が綻んだ。 ああ、孝はいつまで経っても、小さい頃と変わらない。 「ごめんごめん……ゲホゲホ……俺が悪かったよ。 待って、ちゃんと理由を話すから……」 乙矢は改めてエリアルに向き直り、正座をした。 「紛らわしい事をして済まなかった。 ただ、ここまで君が追い詰められているとは思わなくてさ……」 乙矢の差し出した名刺に、エリアルは拍子抜けした。