少しの間でいいから、どこか別の場所にいて欲しいと言ったのは、 加害者となる乙矢を見たくなかったからだ。 そして、乙矢を見張る事も頭にあったのかもしれない。 (もう、ここまで来た……) ドアの向こう側にいる人間、彼は敵か……。 エリアルは布団から這い出し、暗闇に目を凝らした。 皮肉にも暗い部屋は、明るい電気で照らされた部屋の中よりも、 よく見えた。