ガチャ…


「あ、茉優ちゃんお疲れさま」


「来たか」


扉を開けると、そこには兄様ともう一人の女性の姿があった。


彼女の名前は宮野沙月(みやの さつき)
兄様と同い年で、兄様の恋人。


「沙月さんおはようございます」


「おはよう、ご飯冷めないうちに食べちゃって」


「はい!」


私は兄様の向かい側に座り朝食に手を付けた。


「〝次のニュースです、先ほどハンター協会が指名手配中の吸血鬼を捕らえました〟」





テレビに目をやると、吸血鬼のことを報道していた。


「〝えー、警察によると、吸血鬼はハンター協会により射殺されたのことです。あ、たった今、吸血鬼を仕留めた〝黒木さん〟がきました〟」





アナウンサーはそういい〝黒木さん〟に足を運ばせた。


「〝黒木さん、今回もお疲れ様でー…〟」


ブチッ