「凛兎ー、何してるの?凛音さんからメッセージ来て、翔太さんが居なくなったって。」
「…あれ、どうしたんだろう?お兄ちゃんに連絡してみるね。」
「そうしてー。あたし、疲れちゃって…年かな。」
「まだ花のセブンティーンが何を言うか。遅くなりそうだから先に寝てていいよ。」
「あんまり外ほっつき歩いて変な人に連れ去られないよーにねー。」
芽依の声はだいぶ眠そうだ。
はいはい、と返事をして通話を終了する。
ホーム画面を開くと、お兄ちゃんからの不在着信が大量に来ていてギョッとした。
…しまった、怒られるかな。
電話をかけてみると見事にワンコールで応答するお兄ちゃん。
「お前今どこにいる⁈」
「ごっ、ごめん…ちょっと。」
「ちょっとじゃねーよ!今何時だと思ってんだよ!」
「すみません…」
案の定、激怒の兄。
「電話くらい出ろよな…心配するだろ。翔太も連絡つかねーし。
てゆうかあいつの荷物が消えてんだけど。」
「あー…と、」
「…何か知ってるな?」
「…はい。」
お兄ちゃんに隠し事は無理みたいだ。
お兄ちゃんと翔太くんが使ってた部屋に行くことにして、電話を切る。
…今回の旅は、やっぱり失敗だったかなあ…。
少し後悔しながら、一人ホテルに向かって歩き出した。
