夕方まで海で遊んで、ホテルで豪華なディナーを食べて、
ようやく部屋に戻ってきた。
芽依が先にシャワーに入る。
待ちながらスマホをいじっていると、翔太くんからメッセージが入った。
〔ちょっと今から話せない?〕
〔ホテルの裏口の近くで待ってる〕
時計を見ると、午後の九時を回ったところだった。
翔太くんのことだから、これからみんなでわいわいゲームでもするのかと思ってたけど。
何の話だろう。
ちょっと外出てくる、と芽依に声をかけてエレベーターに乗り込む。
案外、お兄ちゃんも一緒にいるのかもしれない。
エントランスから外に出て、裏側に回ると翔太くんが待っていた。
「よっす。」
「なに?話って。」
「まあ、少し歩こうぜ。」
歩き出す翔太くんに、慌ててついて行く。
波打ち際を歩いて、段々とホテルから離れてゆく。
夜だから、人も全然いない。
いったい何処へ向かっているのだろう。
