夏が近づいて…というか既に夏。
やっぱり地球温暖化について真面目に考えた方がいいかもしれない。
太陽がガンガン照りつける、晴天の七月。
今日はついに学祭当日。
学校は朝から最後の準備で大盛り上がり。


「あんなに衣装は着ないって言い張ってたのに…どういう風の吹き回し?」
「…別に。なんか楽しそうな芽依を見てたら、わたしも楽しんでみたくなったの。」
「なるほど、あたしのおかげか。じゃあ着替えちゃおっかー!」


あれからお兄ちゃんはいつも通りわたしに接してくる。
この間のことは無かったことにしたいのかもしれない。
お兄ちゃんが何を考えてるのか、わたしには全然わからない。
だけどわたしは結局、自分の気持ちを否定できなかった。

教室はわたしとクラスメイトが描いた絵で溢れている。
オーダーメニューはどれも美味しそうなものばかり。
予算オーバーしなかったのかな。少し不思議。


「よーし、今日も稼ぐぞー!」
「バイトじゃないんだから。」


張り切る芽依にツッコミを入れる。
芽依はいつも可愛いのに、コスプレに気合が入って今日はますます可愛くなっている。
着ているのはこの間の美少女戦士。
…変な虫がつかないように見張ってないと。