君を知らないわたしと、わたしを知っている君。



「ごめんなさーい…」


小さく呟いて、ドアを開けると部屋には誰もいなかった。
まだ帰ってきていないらしい。
いないなら仕方ない、とドアを閉めようとして
机の上に青いアルバムが置いてあるのが目に入ってしまった。
人のものを勝手に見るのは、何だか気が引ける。

…だけど、気になる。

全ての答えは…ここに、ある。
申し訳ない気持ち半分、お兄ちゃんの秘密を知りたい気持ち半分。

そして最終的に後者の気持ちが勝つのだった。



「えーい、ごめんなさいっ」



わたしはもう一度お兄ちゃんの部屋に入ると、
机の上の青いアルバムを恐る恐る開いた。