君を知らないわたしと、わたしを知っている君。



「てか凛兎ちゃんさ、凛音となんかあったっしょ。」

「…え、」

「あんなに毎日べったりだったのに、今日は一人だし。
なーんか怯えながら帰ってくるし。そもそも元気ねーし。
凛音とも久々に話したけど、あいつ魂抜けたみたいになってたぞ。」

「翔太くんって、…探偵さん?」
「あ、バレた?」


翔太くんが前みたいに無邪気に笑う。
わたしは観念してお兄ちゃんと喧嘩したことを話した。


「…俺さ、凛音の秘密知ってんだよね。」


突然周りを見回しながらわたしの肩に腕を回して、小さな声でそう言う翔太くん。


「ここだけの話、な?」


それから前みたいに、わたしの耳元で囁く翔太くん。