「しばらく施設で暮らしてたんだ。
で、中学の終わりくらいから
年齢偽ってホストやり始めて。
俺のこと必要としてるやつなんていないと思ってた。ずっと。
…特に女が信じらんなくて。
…だから正直、凛兎ちゃんが言ったことも綺麗事だと思ってた。
どうせ俺の本性知ったら縁切れるだろって。」
あてもなく二人で歩く。
歩道にある木々から、綺麗な葉が落ちてくる。
「…けど、びびった。」
「え?」
「…芽依ちゃん。どこから聞き出したのか知らねーけど、
俺の仕事場に来て、俺のシフト終わる夜遅くまで外でずっと待ってんの。
毎日毎日。天気がよかろーが雨が降ろーが関係なく。
で、俺が出てきたら差し入れ渡してきて。最初は無視して帰ってたんだけど、
それでも毎日ずっと待ってて。だから俺芽依ちゃんに、こんなところにずっといるの
危ないだろって言ったんだよ。
…そしたらあの子、なんて言ったと思う?」
