沈丁花

「何よ、母様。なんでそんなこと言うの!?何よ!母様なんて、妾が本当のことバラしたら、失脚するくせして!」

「落ち着きなさい。明媛、貴女、もう十六なのよ?己の発言が自分でも幼稚だと、思ったことはないの?」

思ったことは無い。
寧ろ、十五の櫞葉が大人びているだけだ。

「とにかく、母様はもう、妾に口出ししないで!母様はいつもいつも、妾に押し付けてばっかり。そんな人生はつまんないのよ!」

明媛は卓を叩くように叩いた。
上に乗っていた物は全て、音を当てて地に落ちた。

(あ……………)