「明媛。」

白一色の衣裳を召した明媛公主の母、圓妃が明媛の室に入って来た。

「母様。やめてよ、その格好。みっともないよ。昔の恋人の喪にふくすとか、莫迦じゃないの?」

「明媛。やめて。それを言わないの。思ったことを口にしているだけなら、貴女はいつか後悔しますよ。まして、貴女は公主なのです。」

歳の割に幼い明媛を、圓妃は憂いていた。

「それに、第一公主様には何もしないことを此処で誓いなさい。」

「如何して?」