幽閉されて、はや、十六年。
霛塋は今年で十九になる。
いや、数えで言うならば、最早、二十一だ。
三つになる頃には、今閉じ込められている離宮にいた。
それまでは外にいたが、生まれた時から目隠しをされ、景色を見たことはなかった。
三年前からは、脚に鎖を繋がれている。
一度、霛塋が自力で脱獄しようとしたのを見つけたからだ。
霛塋には、たった一人の侍女しか、話し相手はいなかった。それも、食事を運んで来る時にしか、話せない。
つまらなく、単調な青春時代。
それだけでも、哀れと言うべきなのかもしれない。
霛塋は今年で十九になる。
いや、数えで言うならば、最早、二十一だ。
三つになる頃には、今閉じ込められている離宮にいた。
それまでは外にいたが、生まれた時から目隠しをされ、景色を見たことはなかった。
三年前からは、脚に鎖を繋がれている。
一度、霛塋が自力で脱獄しようとしたのを見つけたからだ。
霛塋には、たった一人の侍女しか、話し相手はいなかった。それも、食事を運んで来る時にしか、話せない。
つまらなく、単調な青春時代。
それだけでも、哀れと言うべきなのかもしれない。


