沈丁花

その乳母子こそが玲玲という名を持っていた。つまり、立場を交換していたのだ。

『櫞葉様。

やっと、元の御身分に戻られましたね。お慶び申し上げます。

十数年前、貴方様の身代わりを務めて参りました。早く本当の故郷に戻りたいとずっと思っていましたが、いざ、戻ってみると、其方が恋しくなるこの頃に御座います。

また、お会いできるのを楽しみに生きて参ります。

玲玲』

暫くして、そんな文が届いた。