沈丁花

「………そうです。明媛です。でも、如何してお分かりだったのですか?」

確信は持てなかった。
だが、恨まれているとしたら、あまり思いつくことがない。

「二つ、あるの。」

霛塋はやけに落ち着いていた。
辺りはシンと、静寂を保っていた。

「一つは、吾が、明媛公主から第一公主の座を奪ったこと。かなり待遇が変わったのではないかしら。」

実際、霛塋の永寧宮の方が、明媛の昭陽宮よりも広い。

「それに、もう一つ。」

これは、憶測でしかない。
間違っていたら、と考えると、恐ろしくて口に出せなかった。