沈丁花

「父上から伺いました。姉上、毒を盛られたそうですね。」

覼瑣父は、態々人払いをしてから本題に入った。

「そうね…………犯人が誰かはまだ分かっていないの。玲玲が死んでしまったことは悲しいことです。」

霛塋は片手に持っていた茶を、コトリと卓に置いた。

「そうです。実は、姉上に毒を盛った人間が特定出来たのです。」

驚いた。
あれから、あまり経ってはいない。
覼瑣父は優秀だった。

「そう。教えて欲しいわ。でも、先に教えてくれる?」