「れーえー伯母ちゃま。」

そう、舌足らずな口調で呼ぶのは、愛すべき可愛い甥っ子だった。

「まぁ、覼瑣。いらっしゃい。」

霛塋は幼い甥を抱えた。

「いい子ね。お父様の仰ることは、ちゃんと聞いてる?」

「うん。」

えらいえらい、と霛塋は幼子の頭を撫でた。

「覼瑣のお父様は、来ているの?」

「後で来るって。れーえー伯母ちゃまは、元気だったの?」