沈丁花

永寧宮では、数多と侍女がいる。
その主人をするのは、少し疲れるらしい。

侍女を少し減らしてもいいのではないかと霛塋は言ったが、父君が却下した。

「見て。池だわ。景色も綺麗ね。麗鈴、貴女も、そう思わなくて?」

霛塋は指をさした。

「公主様。」

目には映らなかったのだが、先客がいたらしい。声をかけてきた。

「ご機嫌麗しゅう。霛塋公主様。」

霛塋は不思議に思った。
自分の顔を知っているという事は、かなり身分の高い者なのか。