沈丁花

それを思うと、何だか遣る瀬無い思いになった。

「榮莉鸞廃妃に告ぐ。これからは、この獄を出、足枷も取って構わない。だが、この離宮から出ることを禁じる。」

旲瑓は、莉鸞を獄に閉じ込めて、罪人にしたかった訳では無い。

しかし、世間体や立場というものがあってそうする他無かった。

「私を許してくれよ、莉鸞。」