沈丁花

父君として、霛塋に影響が無いか心配なのだ。

「吾は。玲玲が吾の犠牲になりました。ですから、吾は無事です。………まだ。」

ワッと涙が溢れてきた。
幽閉されて心を病んでいたとはいえ、これでも、人並みの情は持ち合わせている。

「公主様。玲玲は回復に向かっております。ですから、どうか、涙をお拭きになって下さいませ。公主様が悲しまれることを、玲玲も望んではおりませんわ。」

薬に少し明るい侍女がそう言った。

「それ、本当なの………?」

霛塋は目尻に涙を浮かべながら侍女を見た。