燕は、霛塋公主の本当の名。それで呼ぶと不敬なので、普段は誰も呼ばない。
「父君。」
顔色で心配されぬよう、いつもより厚く白粉を塗り、紅もさした。
バレたくなかった。
「どうされたのですか。態々こんな所まで足を運んでいただきまして。」
「燕。お前の侍女頭が、毒で臥せっていると聞いてな。」
「………あぁ、玲玲ですね………。まだ、調子は戻らないそうです。吾(わたくし)も、心配しております。おまけに、首に傷まで………」
霛塋は俯いた。
「お前は、平気なのか?」
「父君。」
顔色で心配されぬよう、いつもより厚く白粉を塗り、紅もさした。
バレたくなかった。
「どうされたのですか。態々こんな所まで足を運んでいただきまして。」
「燕。お前の侍女頭が、毒で臥せっていると聞いてな。」
「………あぁ、玲玲ですね………。まだ、調子は戻らないそうです。吾(わたくし)も、心配しております。おまけに、首に傷まで………」
霛塋は俯いた。
「お前は、平気なのか?」


