(玲玲が……………)

霛塋にとって、玲玲は唯一無二の存在だ。幼い頃から互いに知り合う、そんな。

(一応、毒に詳しい薬師を毒味役に雇ったけれど。)

それでも一抹の不安は取り除けない。
また毒を盛られるやもしれないという恐怖で、なかなか物を食べられずにいた。

それにより、元々痩せていたのに、どんどんと骨が浮き出るほどまで痩せていった。

それを知った父君が、霛塋の居る永寧宮に訪れた。

「燕。」