沈丁花

ふう、と霛塋は溜め息をついた。

「信じて下さるか否かは、ご自由に。本当に疑うのならば、お父君にお尋ねになれば宜しいと思いますわ。」

霛塋は、そう冷たく言い捨てると、背を向け、オロオロとしている玲玲を連れて、永寧宮の中に戻った。


「明媛公主様。」

お菓子をぱくついていた明媛に、侍女頭が畏まりつつも申した。

「先程、第一公主を名乗る、霛塋様がいらっしゃったのを覚えていらっしゃいますわよね。」

「ええ、とんだ不敬な女だと思ったわ。お父様に申して、罰せねばと思ってたの。」