沈丁花

「榮妃は、どうなったのかしら、玲玲。」

「はい、榮妃………いえ、榮廃妃は、幽閉を。いつまでかは、分かりませぬ。ですが、半永久的なのは間違えありませんわね………」

榮妃は妃としての位を廃された。よって、父に縁のある貴人として罪を償うこととなるだろう。

玲玲は路傍に咲いていた野草を取った。

「廃妃様は、それでも生きてゆくしかないのでしょうね。」

玲玲は榮氏と野草を重ねた。

「どんなに罵られても、死なぬから、生きてゆかねばなるまい。哀しいことかもしれません。」