沈丁花

赦さなかった。
赦せなかった。

見つけ次第、天から伸びし糸は切ってやる。

そう、後ろを振り返った時だった。

(え?)

ピンと何かが張っている。
動けない。

(何よ。)

透き通った、細い何かだった。
糸、だった。

(何故!?)

先程切った糸の筈がない。
全て溶けて、無くなってしまったのだから。

(では?)