沈丁花

罪深き継父は、火の中を真っ逆さまに落ちているはずだ。

あれから百年弱経っているはずだが、まだ。

何故なら、落ち続けて、底に到達するのには二千年かかるらしい。

きゃいきゃいと、騒がしい場所があった。

何だろう、そう思っていた、榮氏は振り返った。

細く光る物が、天から伸びていた。
それは、糸だった。

(成程。)

聞いたことがある。
地獄に堕ちた者は、糸によって引き上げられ、助けられることもある。そんな話を。