沈丁花

もう、遅い。
後悔しても、もう、遅い。

母は血の池に堕ちた。
連れ子はきっと、大好きな筍を掘り続けている。

そして、最も罪深き継父。
火の中、真っ逆さまに落ちて行く。

別に、同情なんてしない。
父が死んだのも、あの継父が図ったことらしい。

(報われないわね。)

あの事を、ずっと経った今でも引きづっているのか。紅い衣裳を着るのは、その延長線なのか。

あの人に会ったのは、いつだったか。
提灯を手に、歩いていたのを、餌食にした。