あの日からわたしはずっと、 あのキスの意味を考えてる。 どうしてわたしにキスなんか......。 考えるたびに身体中が熱くなる。 まるで彼のキスの魔法にかかったみたいに。 あのときわたしはあまりに動揺してしまって、 「か、帰る...!」とその場から立ち去ってしまった。 そしてあれから2週間経つというのに、 三上くんと一度も顔を合わせていない。 それは、わたしが避けているから。