「きゃあ~っ!!」


「もうやばい!!三上くんかっこよすぎ!!」



隣にいる女子5人が窓からグラウンドに体を向けて、

きゃーきゃーと騒いでいる。



今は体育の時間で、

女子は体育館でバレーボール、

男子はグラウンドでサッカーをしている。



体育の時間に、休憩タイムの女子たちが三上くんを見学するのは毎度のこと。



今までだったら、

わたしも三上くんをなんとなく見たりしていた。



だけど、今は逆に見れない。



この気持ちに気づいてから、変に意識してしまい、教室でも三上くんと目が合いたいような合いたくないようなもどかしい気持ちである。



三上くんは、なにも意識してないと思うけど。