「おじゃまします」 クリームコロッケを作る材料を片手に、 三上くんの家におじゃまする。 駅から歩いて5分のマンションの三階だった。 さっそくキッチンをお借りして、棚からフライパンを取り出す。 三上くんたちのお母さんがずっと立っていたところだと思うとなんだかおそれ多いけれど、 ふたりに喜んでもらいたい。 その気持ちでわたしは凌くんとともにクリームコロッケを作り始めた。