「僕の家はね、こっちの道だよ!」
17:30になってバイトをあがり、
わたしは凌くんと一緒に駅に向かっている。
わたしの家はファミレスを出て右に曲がるけど、
三上くんの家へは、左に曲がり10分ほど歩いたところにある駅から電車に乗るようだ。
わたしがバイト先にファミレスサリーを選んだ理由は、家から近いことがひとつだけど、
どうやら三上くんは学校から近いから選んだんだろうなと思った。
わたしを家まで送ってくれたとき、けっこう遠回りになっていたんだな...それでも送ってくれたことがとてもうれしいけれど。



