本来ならば、わたしは今日目の前にいる彼に告白するつもりであり、

そして両想いと知った今安心して自分の気持ちを伝えたらいいはずなのに、

たった二文字の言葉が恥ずかしくて上手く言えなくて。



だけど彼はずっと待っていてくれて。



「...三上くんのことが、ずっと前から、

...大好きです」



やっと気持ちを伝えることができた。



彼は嬉しそうに微笑んで、わたしの頭を優しく撫でる。



わたしは胸の奥がキュンと甘くしめつけられた。





「ねえ、三上くん。

わたしたぶん、寝る前にきっと、三上くんがわたしを好きって言ってくれたこと、夢だったのかな?て思っちゃうと思うの。

だから、夢だって思わせないくらい、


ぎゅうってしてほしい...」



公園を出る前に勇気を振り絞って告げたわたしのお願いを、

三上くんは小さくフッと笑って。



強く優しく、いつまでも、わたしを抱き締めてくれた。