「お前も俺の気持ち聞くまでわからなかっただろ。 だから俺も聞いてねぇからわからない」 なんて最もらしいことを並べる彼。 どうしてもわたしに言わせたいようだ。 三上くんって、わたしが思っているよりいじわるかもしれない。 わたしは目線を泳がせながら。 喉の奥から声を絞り出して。 「三上くんのことが......す............き」 わたしなりに精一杯告げたつもりなのに。 彼は納得した様子はかけらもなくて。