わざわざ、お詫びなんてしてくれなくていい。
それが優しさだとでも思っているのであろうか。
それとも、わざと...?
わざとそうやって、わたしの心をかきみだすの...?
「夏井お前、何言ってーー」
「知ってるよ?
彼女、いるんでしょ?
体育館裏で、先輩に言ってたじゃん!
わたし、この耳でちゃんと聞いたんだから!!」
まさか、わたしが三上くんに対して声をあらげ、怒る日がくるなんて。
だけど、口が止まらない。
すべて吐き出したい。
思ってること、全部。
「わたしの気持ち気づいてるくせに...っ
思わせ振りな態度とって、楽しい?
モテるからって調子に乗らないで!
クールなふりして...中身はそんなだなんて...ひどいよ...!!」
まだ、“気の迷い”だと言われたほうが、納得できた。
まさか、彼女がいるのにわたしにキスしたり、抱き締めたりするなんて...考えられない。



