「こっち向けって」 彼と壁にはさまれて、逃げることなんて、できない。 チラリと目線を上にあげると、 彼の綺麗すぎる顔が目の前にあって、 あの日のキスがフラッシュバックし反射的にまた下を向いてしまった。 それがいけなかったのか。 彼はますます眉間にしわをよせてこう言い放った。 「そんなに俺と関わりたくないなら、お前がバイトやめろよ」 「...っ」 言われたその言葉にわたしの頭の中のなにかが切れて、体全身の力が入らなくなった。