課長の溺愛に付いていけません

「姫花。もう俺の女になれよ。」

耳元で囁かれる甘い言葉に、背中がのけぞる。


「ダメだ。我慢できない。」

課長は急に、ネクタイを外した。

「待って!」

私は、課長の体を両腕で止めた。

「この期に及んで、止める気か?」

熱い視線が、私に降り注ぐ。

「そうじゃなくて……」

「ん?」

私は、課長の首にしがみついた。


「課長と初めてするなら、ちゃんとホテルで抱いてほしい。」


お互いの体が、熱くなっていく瞬間だった。






- END -