課長の溺愛に付いていけません

「反則だろう……そんなキス……」

深い、欲情のキス。

舌が絡まって、離れられなくなる。

ようやく唇が離れた時には、お互い茫然としていた。


「姫花……ここで抱いてもいい?」

首筋がゾクッとした。

「なあ、姫花。たまらないよ。」

私の首筋を舐める課長の舌が、気持ち良くてたまらない。

「だ、だめ……」

「もうこんなになってるのに?」

課長の指が、胸の先端を触る。

「か、課長……」

「姫花、好きだよ。」

さらりと言われた言葉に、私の体が疼く。

「ずっと、好きだった。初めて姫花を見た時から。」

不思議に、涙が出てくる。

やっぱり私、課長の事、好きだったんだ。