「そうなんだね。うまくなったら私に手料理を食べさせてほしいな。」
そう笑顔で言う藤崎さんはどこかいたずらっぽく微笑んだ。
俺は口に含んだカレーを思わず吹き出しそうになった。
藤崎さんは普段はこういうことをサラッと言うのか
内心そう呟いていたが顔は真っ赤になっていくのが自分でもわかった。
「ふふふ、耳まで真っ赤っだよ。
あんまり恋愛経験ない?」
藤崎さんは、年下の俺をからかっているようだ。
「そうですね。勉強ばかりしてきたんでモテないし女子に免疫がないんですよ。
藤崎さんが恋の授業してくださいよ。」

