藤崎教授は1人暮らしをはじめて3年目らしくかなり手慣れたもので、共同作業というわりには彼女が7割がたを調理してしまった。 「さぁ、じゃあ食べましょうか。なかなかうまくできたわね。」 「なんか、ほとんどお任せして申し訳ないです。」 「なに言ってるの!そんなことないわ。さぁ、冷めないうちに食べましょう。」 そう言って2人で 「いただきます。」 と2人の声が揃った。 2人が一緒に1口目を運ぶと顔を合わせ 「美味しい」 とここも揃った。 俺はこの人がどんどん好きになっていくのを感じていた。